
療育コラム「子どもの癇癪、どう関わればいい?」
2026年08月09日 07:47
みなさま、こんにちは。
長野県茅野市で児童発達支援・放課後等デイサービスを行っているリーノちの 宮之上です。
リーノちのでは、発達や子育てについて悩んでいるご家族に少しでも役立つ情報をお届けできるよう、コラムを発信していきます。
「思い通りにならないと大泣きする」
「怒ると物を投げたり、手が出たりしてしまう」
「一度癇癪が始まるとなかなか切り替えられない」
このようなお子さまの姿に、どう関わればよいのか悩まれている保護者の方も多いのではないでしょうか。
癇癪は、子どもの発達の中で見られることのある行動です。
大切なのは、「癇癪を起こすこと」だけを見るのではなく、その行動がなぜ起きているのかを考えることです。
例えば、
・自分の気持ちをうまく言葉にできない
・予定が変わることが苦手
・やりたかったことを止められた
・負けることや失敗することを受け入れにくい
・「やりたい」「嫌だ」をどう伝えればよいのか分からない
など、癇癪の背景には、お子さまなりの理由や困りごとが隠れていることがあります。
癇癪は「関わり方」によって変わることがあります
子どもの行動は、周囲との関わりの中で学習されていきます。
例えば、お子さまが泣いたり怒ったりした時に、その都度要求が通る経験が続くと、
「強く泣けばやってもらえる」
「怒れば嫌なことをやらなくて済む」
と覚えてしまうことがあります。
これは、お子さまが悪いわけではありません。
その方法で自分の思いを伝えることが、結果として一番うまくいっていたということです。
だからこそ大切なのは、ただ「泣かない」「怒らない」と伝えることではなく、癇癪の代わりになる方法を教えていくことです。
「貸して」と言ってみる。
「手伝って」と伝える。
「あとでやりたい」と話す。
嫌な時には「嫌です」と伝える。
気持ちを切り替えて次の活動に向かう。
こうした経験を一つひとつ積み重ねていくことで、少しずつ「泣く・怒る」以外の方法で自分の気持ちを伝えられるようになっていきます。
リーノちのが大切にしていること
リーノちのでは、癇癪だけをなくすことを目標にはしていません。
「なぜその行動が起きているのか」
「代わりにどんな行動を身につければ、本人が生活しやすくなるのか」
という視点を大切にしています。
遊びや運動、小集団活動、個別での関わりを通して、
・順番を待つ
・ルールのある遊びに参加する
・負けたり思い通りにならなかったりする経験をする
・気持ちを言葉で伝える
・相手と折り合いをつける
・気持ちを切り替えて次の行動に移る
といった力を、一人ひとりの発達段階に合わせて育てていきます。
そして、事業所の中でできるようになるだけでは十分ではありません。
ご家庭や園、学校など、お子さまが普段生活している場所でも同じようにできるようになることが大切です。
そのため、保護者の方とも「どのように声をかけるか」「どこまで手伝い、どこから本人に任せるか」などを一緒に考えながら支援を進めていきます。
行動の背景を理解し、適切な伝え方を一つずつ教えていく。
その積み重ねが、お子さまが集団の中で過ごしやすくなったり、自分で気持ちを整えられるようになったりすることにつながっていきます。
お子さまの癇癪や気持ちの切り替え、集団生活での困りごとなどでお悩みの方は、お気軽にリーノちのへご相談ください。
特性があっても、社会性は育つ。
リーノちのは、お子さま一人ひとりが地域の中で自分らしく生活していくために必要な力を、ご家族と一緒に育てていきます。
児童発達支援・放課後等デイサービス リーノちの
管理者・児童発達支援管理責任者 保育士 宮之上 広大