気持ちの切り替えが苦手なお子さまへの関わり方
2026年09月09日 06:40
リーノちのです。発達が気になるお子さまの保護者の方々に少しでも有益な情報をお届けするため、コラムを配信いたします。
今回は、気持ちの切り替えが苦手なお子さまへの関わり方、です。
「まだ遊びたい!」と遊びをやめられない。
ゲームに負けると怒ってしまう。
予定が変わると泣いたり、動けなくなったりする。
こうした「気持ちの切り替えの難しさ」は、発達が気になるお子さまによく見られる姿のひとつです。
大人から見ると、「もう終わりって言ったのに」「どうしてこんなことで怒るの?」と思ってしまうこともあるかもしれません。
でも、本人にとっては「今やっていることを終わりにする」「自分の思っていた通りにならないことを受け入れる」ということ自体が、とても難しい場合があります。
「怒る」「泣く」だけを見ない
切り替えられない時に、大泣きしたり、怒ったり、物を投げたりすることがあります。
そんな時に大切なのは、行動だけを見て、
「怒らないの」
「泣いてもダメ」
「ちゃんとしなさい」
と伝えることだけではありません。
「なぜ今、この行動が出ているんだろう?」
と考えてみることが大切です。
例えば、
まだ遊びを続けたかった
急に予定が変わって見通しが持てなかった
負けた悔しさをうまく言葉にできなかった
自分の気持ちをどう伝えればいいのかわからなかった
など、行動の背景にはその子なりの理由があります。
大人とのやり取りの中で、行動を覚えていく
リーノちのでは、子どもの行動を見る時に、**「その行動によって何が起きているのか」**も大切にしています。
例えば、「もっと遊びたい」と大泣きした時に、毎回遊びを続けられるようになると、
「泣けば遊びを続けられる」
ということを子どもが覚えていく場合があります。
これは、子どもがわざと大人を困らせようとしているわけではありません。
子どもは、大人とのやり取りの中で、
「こうすると、こうなる」
ということを少しずつ学習しています。
だからこそ、大泣きした時に要求を通すのではなく、
「もう1回やりたい」
「まだ遊びたい」
「悔しかった」
など、その場に合った伝え方ができた時にしっかり認めていくことが大切です。
ご家庭でできる関わり方
切り替えが苦手なお子さまには、突然「おしまい!」と伝えるよりも、あらかじめ見通しを持てるようにすると切り替えやすくなることがあります。
例えば、
「あと5分でおしまいだよ」
「あと1回やったら終わりにしよう」
「お片付けしたら、お風呂に入ろうね」
など、いつ終わるのか、次に何をするのかを具体的に伝えることがポイントです。
そして、うまく切り替えられた時には、
「終わりにできたね」
「悔しかったけど戻ってこられたね」
「“もう1回やりたい”って言えたね」
と、できた行動を具体的に認めてあげます。
こうした経験を積み重ねていくことで、少しずつ適切な気持ちの伝え方や切り替え方を覚えていきます。
「切り替える力」は経験の中で育っていく
気持ちの切り替えは、言葉で教えるだけで身につくものではありません。
友達と遊んでいて自分の思い通りにならない。
順番を待たなければならない。
ゲームで負ける。
楽しい活動が終わる。
そうした小さな経験の中で、大人に支えてもらいながら、
「悔しいけれど待てた」
「終わりにできた」
「言葉で伝えられた」
という経験を積み重ねていくことが大切です。
リーノちのでも、遊びや運動、小集団での活動を通して、こうした経験を積めるよう支援しています。
もちろん、同じ「切り替えが苦手」という姿でも、その理由は一人ひとり違います。
だからこそ、その子の行動だけを止めようとするのではなく、その行動が起きる理由を考え、その子に合った関わり方を見つけていくことを大切にしています。
「癇癪が多くて困っている」
「遊びをなかなか終わりにできない」
「負けると毎回大きく崩れてしまう」
そんなお悩みがありましたら、リーノちのへお気軽にご相談ください。